欧州委員会の委員長の課題。権力や影響力の強さについての課題と、選定の不透明さについての課題。

透明性の保たれない委員長の選定と、過剰と言われる権限

欧州委員会の委員のなかでも、ここでは委員長に焦点を当てて、課題となっている点を
見ていきます。

委員長の政治の影響も、問題視されているようです。

 欧州委員会が抱える課題には、委員たちの統率者である委員長の権限に関するものがあります。
欧州委員会の首班を務める委員長の権限は、委員会の歴史とともに強力なものとなっています。

はじまりは一つの共同体の最高機関に過ぎなかった欧州委員会が、欧州連合(EU)の政策執行機関と
して成立、発展していくに伴い、委員長は単なる統率者という存在ではなく、国際的な会議の場にも欧州連合(EU)の代表として出席するなど、欧州条約の修正を経るごとにその権限を強めていきました。

そのため、もはや委員長でありながら内閣の首相のような存在感、権力を有するほどになった点は
過剰ではないかという指摘があります。

また、委員長の選定そのものに政治の影響がある点も課題です。
欧州理事会や加盟国の考えに影響される選定方法に、透明性が保たれていないという指摘が欧州議会からなされています。

これらの課題に対して、欧州議会の権限を強化して否決権や不信任決議を行うことができるように
なっています。