委員会の権限強化の歴史。きっかけは、ルクセンブルクのサンティール。彼の調印したアムステルダム条約。

委員会の権限強化のはじまり

欧州委員会は、ドロール委員会のあと、さらなる権限の強化を歩んでいきます。

委員会の権限強化の歴史は、アムステルダム条約が大きな発端となります。

欧州経済にとって強い力を発揮し、欧州連合(EU)の歴史を切り開いたドロール委員会のあと
欧州委員会の委員長はさらなる権限強化の歴史を辿ることとなります。

1995年に委員長に就任したルクセンブルクのサンティールは、委員の汚職や不正が
取り取り沙汰されて辞職に追い込まれますが、委員長の任期中に調印されたアムステルダム条約に
よって、欧州委員会の役割に重要な意義をもたらしました。

アムステルダム条約は特に欧州議会の立法に関する権限の強化を図ったものであり
欧州委員会の委員長の信任、委員の承認を行うようになります。
結果、委員長は欧州連合の政策執行において重い責務を負う歴史がここから始まっていきます。

1999年には、イタリアのプローディ委員長時代に結ばれたニース条約においても
欧州委員会はさらなる権限強化を認められています。
各国首相と同様の存在感を示すまでにいたった委員長は、歴史的に見ても非常に重要な役割を
担う存在でした。